読書が趣味なてっちです。
読書が大好きで、電車の中では本を良く読んでいます。
ジャンルは得に問わず、気になった本を読みます。
今回の記事は、はじめて書評に挑戦したいと思います。
AIについて気になっていて、本屋でたまたま手に取った一冊が面白かったので紹介しますね!!
AI時代のことが詳しく書かれていそう
僕が購入した本はこちらです。
『AI時代に生き残る企業、淘汰される企業』 著者:加谷珪一
これから訪れるであろうAI時代にとても関心がありこの本を手にとりました。
最近よくAIが人の代わりをするので、無くなっていく職種があるという話を耳にします。
何の仕事がAI化され、どの様に自動化されていくのか?
AI化ってそもそもどういうことなんだろうか?
そんな疑問に分かりやすく答えてくれている本でした。
4つのキーワードをもとに語られている点が、面白く理解しやすかったです。
4つのキーワードとは何?
著者によると、AI時代を見るうえで欠かせないキーワードは4つあるようです。
- AI(人工知能)
- シェアリング・エコノミー
- IoT
- フィンテック
この4つが、ビジネスを大きく変化させるようなのです。
すでにビジネスの世界に取り入れられていること、これからどういう使われ方をしていくのかを各キーワード毎に説明されています。
①AI(人工知能)
AI(人工知能)に代替えされるかどうかが職種別に書かれています。
AIに代替えされる職種について
- 転職コンサルタントとAI技術者では代替えされる職種については違う見解
- 単純作業は代替えされる可能性があるが、企業がコストをかけてまでAI化するかがポイント
- 高賃金職種もAIに取って変わられる可能性があります、費用対効果が高い
- 経済産業省試算では2015年~2030年の間に製造・調達部門の雇用が262万人分なくなる
- 製造業でも原材料、中間財の分野は影響を受けない(石油、鉄鋼、化学など)
- おもてなし系のサービスは取って変わられることはない
- 介護分野は変わられにくい、儲からない職種で公的保険が使われているから導入できない
- もっとも影響を受けるのが、プログラマやシステムエンジニアなどIT関連技術者
分野別にとても詳しく書かれていました。
あなたの気になる分野がありましたら1度読んで見てください。
僕の印象に残った言葉。価格が下がる方向に向かっているんだと感じた。
AIの導入によって真っ先に影響を受けるのは製品やサービスの価格だろう。従来、多くの労働力を投入しなけらば実現できなかった製品やサービスが、人手をかけずに生産できるということになると、想像もしなかった分野で価格破壊が起こる場合がある。
②シェアリング・エコノミー
シェアリング・エコノミーとは、既存のモノやサービスを情報技術を使って共有することです。
シェアリング・エコノミーのイメージ
- タクシー配車アプリ「Uber」のサービス
- 民泊サイト「Airbnb」のサービス
- フリーマーケット「メルカリ」個人間でものの売買ができるサービス
- IT業界が影響をうけるクラウドサービス
- 運送業界では配達員をシャア出来る時代に
消費者向けサービスの分野と企業情報システムの世界の2つに分かれます。
この分野で僕の気になった話は、タクシー配車アプリ「Uber」です。
スマホの地図上で場所を指定すると、近くを走行しているタクシーを自動的に配車するアプリです。
支払いは登録しておけばネット決済できるという優れものです。
このアプリで、タクシー会社の評判などもシェアして、タクシー会社を選べるようになると、タクシー業界そのものが変わります。
サービスの悪い会社は撤退を余儀なくされるし、反対にサービスのいい会社は利益を得ることができますね。
そう遠くない未来、自動運転が可能になると、人を運ぶルート、順序まですべてAIにより自動化され、少ない車で効率よく人を運ぶことが可能となります。
朝の出勤にシェアリングカーを使い、その車は昼間お客さんを運び、帰宅時は他のシェアリングカーで帰ってくるというようなことが現実に行われるかも知れませんね。
③IoT
IoTは現代の産業革命といわれています。
産業用、民生用の機器すべてにセンサーや制御装置を搭載して、インターネットに繋げるというものです。
センサーや制御装置からのデータをクラウドにデータベース化してサービスを行います。
機械の状況がリアルタイムで分かるのです。
そのことにより、定期メンテナンス頻度を下げたり、部材の交換を最適なタイミングで行えるようになります。
すでに火力発電所、鉄道、飛行機などにも利用されております。
IoTの利用
- 火力発電所:センサーが収集したデータをシステムが分析し、発電効率を高める
- 鉄道:定期メンテナンスから脱却して随時必要なメンテナンスを行う体制を目指す
- 飛行機:タービンに付けられたセンサーからの情報を処理し運転効率の最適化を提案する
IoTに関しては、産業分野なので日本メーカーの日立、三菱、東芝などが強いだろうと思っていました。
ですが、意外なことにGE(アメリカ)やシーメンス(ドイツ)といった外国企業が先行しています。
IoTのカギを握るデータベースの分野が注目されています。
大量のデータがネットを通してクラウドに送信されるので、今まで以上に処理スピードが求められます。
データを蓄積して分析するデータベースの分野はGEは「プレディックス」、ドイツIT企業SAPは「SAP HANA」を開中です。
IoTに特化した新たなデータベース新基準ができてきます。
トヨタが下請けになる日という衝撃的な内容が書かれていました。
要するに、IoTが一般化してくると、工場の生産設備のメーカーの差が無くなるのではないかと言われています。
IoTの未来についてとても詳しく書かれています。
④フィンテック
最近僕が一番興味のある分野です。
5つのカテゴリーに分けることができると著者は書いています。
- 決済サービス系
- 融資・資金調達系
- 資産管理・運用系
- 送金サービス系
- 仮想通貨系
フィンテックのサービス
- クラウドファインディング:不特定多数の人がネット上でプロジェクトに対して資金を提供する仕組み
- マネーフォワード:資産管理系、家計簿アプリ「マネーフォワード」
- 仮想通貨:国家の管理を必要としない通貨、世界各国共通で利用できる決済手段
すでに多くのサービスが始まっていますが、まだ一般的でないように感じます。
今後、お金を持たずに決済するサービスがどんどん増えて行くと思います。
フィンテックがもたらす一番の変化は、お金の「民主化」だそうです。
個人が多種の金融システムを使える時代がくるんだと思います。
まとめ
はじめて書評を書きました!!
AI(人工知能)、シェアリング・エコノミー、フィンテック、IoTの4つは切っても切れない関係だなとこの本を読んで感じました。
4つの分野が少しずつ成長し、ある日を境に激変する時がすぐそこまで迫っているのではないでしょうか。
この本はとても刺激になりました、そして凄い時代を生きてるんだと思いました。
僕は新しいもの好きなので、とてもワクワクしながら読みました。
これからのIT時代興味ある方は一度読んで見るのをおすすめします。
次の記事>>>電車通勤、往復2時間40分の僕が読んできた本をジャンル別に紹介するよ。