こんにちは!! てっち(@simplelike0112)です。
PILOTが販売しているフリクションペンは書いた文字が消せるのが便利なのでよく使っています。
僕が長年愛用しているのは3色フリクションペンウッドです。商品レビューは下記記事をお読みください。
ただ、フリクションの文字が消せる便利さが思いもよらないトラブルになるので注意が必要です。
夏の暑い炎天下の日にフリクションペンを車内に置いていると・・・
ペンが出なくなったり、フリクションで書いた文字が消えてしまうことがあります。
このような状況になったときどうすればいいのでしょうか?
今回の記事は、フリクションを車内放置して実験した結果報告と対処方法のお話です(^^)
この記事の目次です
1.フリクションインキが消える仕組み
フリクションを使うときに、覚えておきたい3つのポイントはこれです。
- 60℃以上になると無色になり消えるインキを使用しています。
- 直射日光や高温になるところで保管しているとインキが無色透明になります。
- -10℃で色の復元が始まり、-20℃で完全に色が戻ります。
3つのポイントをまとめると・・・
フリクションインキは温度が上がると無色になり、温度が下がると色が付くという特性を持ってるんですね!
ラバーでこすると消えるのは、インキが摩擦熱により60℃以上まで熱せられるからなんです!
以前、用紙にフリクションで文字を書いて消したり、復元したりする実験をしました。
この実験も面白かったので参考にしてくださいね。
2.実験に使ったフリクションペンの種類
実験用に新品のフリクションペンを3種類用意しました。
正しい結果が出るように実験したかったので、新品を使うことにしました!
- フリクションボールペン
- フリクションライト
- フリクションカラーズ
写真左から順番に紹介してます。
フリクションはたくさん種類があります。
キャラクターフリクションペンはめちゃ可愛いくて人気です!!
せっかく実験するので、手帳に文字を書いて文字が消えるかも一緒に実験することにします。
ではでは、実験と結果を順番に報告しますね。
3.フリクション炎天下車内放置実験方法
手帳の真ん中のページに、3種類のフリクションで文字を書きます。
なぜ真ん中のページにしたかは、熱が1番伝わりにくいところを選んだからです。
タイトルは消えてしまったらダメなので普通のボールペンで書いてますよ。
フリクションで文字を書いた手帳と3種類のフリクションを1日車内へ放置します。
- AM9:00:車内に3種類のフリクションと手帳を置きます
- PM10:00:車内から取り出し実験結果を記録します
仕事に行く前に置いて、帰ってきたら取り出す感じで実験しました。
車内温度は測定できない(仕事で家にいない)ので、気象庁ホームページの外気温度を参考値としています。
気象庁ホームページに「過去の気象データ」という【地点・年月日・データ】を検索できるページがありますよ。
参考サイト:気象庁公式ホームページ 気象庁過去の気象データ
車を駐車してる場所にはカーポートがあるので、午前中はカーポート屋根材に直射日光が遮られます。(実験的には悪い条件)
車内が熱くなるのが嫌だったのでカーポート屋根材も「熱線吸収タイプ」を使っています。
熱線吸収率が約48%と一般屋根材約37%に比べて、10%も高性能なカーポート屋根材のこと。
陽当たりはすごくいいので、カーポートが無ければ車内はかなりの温度まで上がってるでしょう。
午後からは直射日光が射し込むので、天気が良ければ正午過ぎから車内温度が絶好調に上がっていくでしょう。
4.実験1回目の状況と気温データ
AM9:00での空は曇ってましたが、日中の気温は35℃を超えています。
- 実験日:2018年08月07日
- 最高気温:35.8℃
- 日照時間:9.2h(時間)
- 観測地点:堺
- 気温データ:気象庁過去の気象データを参考
手帳に各ペンで文字を書きます。タイトルは「フリクションペン実験」とします。
手帳は閉じた状態でフリクションペン3種類と一緒に放置します。
置く場所は、ダッシュボード真ん中のドリンクホルダーに取り付けたトレーの上です。
余談ですが、ドリンクホルダーに取り付けれるトレー便利ですよ!!
星光産業 ドリンクホルダー 車用 カップイントレイS ブラック EC-133
4-1.実験1回目の結果
では、1回目の実験結果を発表します。
手帳に各ペンで文字を書きます。見出しは「フリクションペン実験結果」とします。
すると・・・
フリクションカラーズとフリクションライトは書けたのですが、フリクションボールはインクが出なくなってました!!
よく見るとインクは出ているのですが透明になっていました。
- 手帳の文字は消えてませんでした
- フリクションカラーズ・フリクションソフトは書ける
- フリクションボールは書けなくなっていた
4-2.出なくなったフリクションボールを冷凍庫へ
書けなくなったフリクションボールを冷凍庫へ一晩入れておきます。
なぜ冷凍庫へ入れるかは「-10℃で色の復元が始まり、-20℃で完全に色が戻る」という特性があるからです。
4-3.フリクションボールを冷凍庫から出す
冷凍庫へ入れた時間は約5時間です。
朝起きてさっそく書いてみると、少し薄くなりましたが復活していました。
なぜ薄いのか?
最後の実験で3日以上冷凍庫へ入れてみると、色の濃さは完全復活しました。
冷凍庫へ入れる時間が5時間では少なかったようです
5.実験2回目の状況と気温データ
AM9:00での空は昨日より曇っていて、最高気温は31.4℃と低いので実験結果はあまり期待できません。
- 実験日:2018年08月08日
- 最高気温:31.4℃
- 日照時間:4.9h(時間)
- 観測地点:堺
- 気温データ:気象庁過去の気象データを参考
手帳に各ペンで文字(フリクションボール黒色は薄くなっている)を書きます。
タイトルは「フリクションペン実験2日目」とします。
AM9:00に手帳とフリクションボールを車内へ放置して実験結果を待ちます。(手帳は閉じた状態で放置)
5-1.実験2回目の結果
ページのタイトルは「フリクションペン実験2日目結果」とします。
さっそくフリクションで文字を書いてみると、問題なくスラスラ書けました。
- 3種類とも実験前と同じように文字が書けました
- 実験前に書いた文字は消えていませんでした
2回目は気温があまり上昇しなかったのでフリクションインキに影響はありませんでした。
5-2.薄くなったフリクションボールを再び冷凍庫へ
2回目の実験が終わった後、色が薄くなったフリクションボールを再び冷凍庫へ入れてみることにしました。
インクが薄くなっているのが気になり、もう少し冷やしてみようと考えたからです。
- 少しだけ濃さが復元されている
- 数時間冷凍庫へ入れるよりも、2~3日入れた方が復元効果が高い
6.実験3回目の状況と気温データ
しばらく曇り空が続いてたので実験を休止していました。
5日後、太陽が出て直射日光も期待できる天気だったので実験を再開しました。
- 実験日:2018年08月13日
- 最高気温:35.3℃
- 日照時間:10.6h(時間)
- 観測地点:堺
- 気温データ:気象庁過去の気象データを参考
手帳に各ペンで文字を書きます。タイトルは「フリクションペン実験3回目」とします。
AM9:00に手帳とフリクションボールを車内へ放置して実験結果を待ちます。(手帳は閉じた状態で放置)
6-1.実験3回目の結果
ページのタイトルは「フリクションペン実験3回目結果」とします。
さっそくフリクションで文字を書いてみると、問題なくスラスラ書けました。
しかし・・・今までの実験で書いた文字が消えていました。
下記写真は1回目の実験前に書いたページです。
少しだけ文字が残っていますが、全て消えてしまいました。
下記写真は、3回目実験する前に書いたページです。
- 3種類とも実験前と同じように文字が書けました
- 今までの実験で書いた文字が消えていました
フリクションで書いた文字が全て消えました!!
車内温度がうまく上昇してくれて、直射日光が射し込んでくれたからでしょう。
実験的には成功です!!
車内放置でフリクションの文字が消えることが証明されました!!
7.実験4回目の状況と気温データ
フリクションカラーズとフリクションライトをなんとしても書けなくしたい・・・
天気がかなり良さそうなので、もう1回実験をしてみることにしました。
- 実験日:2018年08月14日
- 最高気温:35.9℃
- 日照時間:8.4h(時間)
- 観測地点:堺
- 気温データ:気象庁過去の気象データを参考
手帳に各ペンで文字を書きます。タイトルは「フリクションペン実験4回目」とします。
4回目の実験は方法を少し変えて、3種類のフリクションをダッシュボードの上に置くことにしました。
この方が、直射日光の影響が受けやすいと思ったからです。
手帳は今まで通りで、閉じた状態で放置します。
7-1.実験4回目の結果
ページのタイトルは「フリクションペン実験4回目結果」とします。
さっそくフリクションで文字を書いてみると・・・
実験1回目のときと同じでフリクションボールは書けなくなっていました。
それと、フリクションカラーズとフリクションライトも色が少し薄くなっていました。
- フリクションボールは書けなくなっていた
- フリクションカラーズ・フリクションソフトは薄くなっていた
- 手帳の文字に変化はありません
8.消えた文字とフリクションを復活させる
4回実験しましたが、フリクションは温度により影響を受けることがハッキリと分かりました。
車内にフリクションを放置するのは避けた方がいいですね。
- フリクションボールは文字が書けない
- フリクションカラーズは文字が薄い
- フリクションライトは文字が薄い
- 手帳の文字は消えている
次に、消えた文字とフリクションを全て復活させてみましょう。
復活させたいときは「冷凍庫で冷やす」でしたね!!
3種類のフリクションと手帳を冷凍庫へ3日間入れてみます。
8-1.3日間冷凍庫へ入れた結果
3日間冷凍庫へ入れていると手帳カバーもカチカチになっていました。
冷凍庫から出してすぐは字が書けない(インクが固くなっているから?)ので、常温でしばらく置きましょう。
ページのタイトルは「3日間冷凍庫へ入れた結果」とし、さっそく文字を書いてみると結果にビックリ!!
すべてのインクが出るようになっていて、色の濃さも元通り復元されてました。
下記写真は1回目の実験前に書いたページで、実験3回目に文字が消えました。
冷凍庫へ入れると完全復活しました。
しかし・・・落書きして消してたものまで復元されます。
重要なメモで何回も消したり書いたりしていたら復元したあと分からなくなっている場合もあるでしょう。
下記写真は3回目の実験前に書いたページで、実験3回目に文字が消えました。
こちらも復元されてます。全てのページが復元されていました。
- 3種類のフリクションは全て元通り戻りました。
- 手帳から消えた文字も全て元通り復元されました。
出なくなったフリクションや、消えた文字は冷凍庫へ入れると復元します。
できるだけ長い時間冷凍庫へ入れて置くことをおすすめします。
復元しにくい場合、冷凍庫の温度を最大まで下げてみてくださいね。
まとめ
今回の記事は、フリクションペンを使って実際に実験した結果報告と対処方法のお話でした。
フリクションは車内放置すると、本当に文字が消えることが分かりました。
フリクション本体もインクが透明になり、書けなくなったり、色が薄くなることが証明されました。
このような危険性があることを理解し、フリクションの特性を活かして使ってくださいね。
そして、冷凍庫でフリクションが復元されることも結果として得られました。
フリクションが消えてしまったあなた!迷わず冷凍庫へ!
そして、車内放置は絶対にダメですよ!!
次の記事>>>消えたフリクションの文字・色を戻す方法。ラミネートしても冷凍庫で復活できるよ!!