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こんにちは!! てっち(@simplelike0112)です。
今回は、冬の積雪したときにしか見ることのできない、金剛山山頂にある「転法輪寺・葛木神社・樹氷」の神秘的なようすを紹介します。
積雪した金剛山へ登る初心者向けコース「千早本道」のようすは、前回の記事「【冬の金剛山】初心者必見!!積雪するの知ってる?子供と登山!!」をご覧ください。
金剛山が積雪したときは雪遊びだけが楽しみではありません。お寺、神社、樹氷などを巡るのもおすすめです!!
毎年冬になると数回、金剛山山頂が銀世界になります。春・夏・秋には決して見ることのできない神秘的な世界が広がっていますよ。
では、さっそく紹介していきたいと思います(^^)/
- 【冬の金剛山】初心者必見!!積雪するの知ってる?子供と登山!!
- ちはや園地で雪遊び!!大阪府千早赤阪村の金剛山に行ってきた!!
この記事の目次です
1.【金剛山へ雪山登山】神秘的な世界へ


1-1.転法輪寺と葛木神社
大阪と奈良の県境にある金剛山。標高1,125mの頂に転法輪寺・葛木神社という2つの歴史ある建造物があります。
①金剛山転法輪寺

転法輪寺は奈良県御所市高天という地にある真言宗醍醐派の大本山です。
1,300年前に修験道の開祖「役小角(えんのおづぬ)」が金剛山で厳しい修行を行い、建立されたお寺です。
上写真は転法輪寺の春です。冬、雪を積んだ転法輪寺を見ると金剛山の偉大さを感じます(^^)/
②金剛山葛木神社

葛木神社は金剛山の最高地点、標高1,125mにひっそりと佇む木造の神社です。
転法輪寺のところで紹介した「役小角(えんのおづぬ)」の祖神「一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)」が祀られています。
役小角は、転法輪寺と合わせて葛木神社を祀(まつ)りました。お寺と神社の2つがある神仏習合の霊峰となりました。
上写真は葛木神社の春です。雪の降る日の葛木神社は静寂で、とても心が落ち着きます。
1-2.金剛山に雪山登山する方法
では、雪が積もった日に金剛山に登るにはどうすればいいのでしょうか?
積雪の金剛山に登るには「千早本道」という登山ルートがおすすめです。
子供連れ家族も登れるので初心者でも安心。整備された階段コースで歩きやすく、道を外して迷う心配もないですよ(^^)/
積雪の金剛山「千早本道」ルートのレビューを書いているので、参考に!!
「千早本道」は春、夏、秋の金剛登山のメジャールートでもあります。「いきなり雪山は不安・・・」って方は、暖かい季節に登ってみてね(^^)/
春の金剛山「千早本道」ルートのレビューも書いています。参考に!!
1-3.転法輪寺と葛木神社と樹氷が美しい!!

そして、次に雪の金剛山山頂をどのように巡ったかルートを紹介しますね(^^)/
①雪山に白く輝く転法輪寺

雪を積んだ転法輪寺。樹齢が何百年にもなる杉林に囲まれ、鳳凰のような屋根を白く輝やかせています。
②雪山の頂に佇む葛木神社

雪を積んだ葛木神社。標高1,125m金剛山で1番神様に近い場所です。見上げても空しかありません。
自然のまま生き続けてきた杉の大木に囲まれています。立ち止まると静寂に包まれ、神様の力を感じます。
③冬山が作りだす樹氷

金剛山山頂には、大きな桜の木が立っています。凍てつく寒さにさらされた桜の木は、樹氷となります。

運良く太陽の光が射しこむと、美しくキラキラと輝きますよ(^^♪
2.雪山登山で転法輪寺を巡る

千早本道をアイゼンを着けて登りきり、金剛山山頂売店でお昼ご飯(カップヌードル)を食べました。
千早本道と金剛山山頂売店のようすは、「【冬の金剛山】初心者必見!!積雪するの知ってる?子供と登山!!」の記事をご覧くださいね(^^)/
金剛山山頂売店のすぐそばに雪の積んだ転法輪寺があります。行ってみましょう!!
2-1.転法輪寺寺務所

まずはじめに転法輪寺の寺務所があります。授与品を購入したり、厄除けなどの祈祷もできます。
- 御守り
- お札
- おみくじ
- 腕輪念珠
- ご朱印
- 登拝記念品(登山バッジ・ストラップなど)
2-2.転法輪寺境内

転法輪寺本堂の下の大きな広場(境内)では、年間を通してさまざまな行事が行われます。
境内入口からは、本殿と本殿へ続く階段を真正面に望めます。本殿に覆いかぶさるように見える樹氷がきれいです。
- 5月:子供祭り(5月5日AM10:00~)
- 7月:れんげ祭り(7月7日正午)
- 11月:秋祭り(11月第2日曜日AM10:00~)
大雪後の境内は、まるで雪原のようです。雪だるま作りや雪合戦を楽しめます(^^♪

階段の手前から境内入口の方へ振り向きました。大きな桜の樹氷が美しいです。写真左の木はとても有名な桜・・・

樹齢約300年以上にもなる「しだれ桜」です。毎年5月上旬に満開になる遅咲きの桜ですよ!!

転法輪寺境内から、本堂を斜めに見上げた写真です。大きな広葉樹の樹氷が素晴らしい!!

春の転法輪寺のようすは下記記事をご覧ください。冬の次は、新緑の季節に行ってみよう!!
2-3.凍てつく「ひさご池」

転法輪寺境内入口から入って左側に「ひさご池」と呼ばれる、ひょうたんの形をした池があります。
1585年(天正13年)に豊臣秀吉が参詣(さんけい)したときに掘った池だといわれています。
太閤秀吉の馬印「千成ひょうたん」を形どり、中央の島は亀を表し弁財天を祀っています。

そのひさご池が、寒さにより凍っていました。池の水が氷るくらい寒かったことが分かります。
こんなに「カチコチ」になるのは珍しいです。大寒波の後に行ってみると見れるかも知れませんよ(^^)/
2-4.雪に埋もれた牛王像

転法輪寺境内入口から入って右側の奥の方に「牛王像」と呼ばれる、牛の大きな像があります。
かわいい顔だけ出して、体は雪におおわれています。積雪したときしか見れない貴重な光景です。

毎年5月5日に開催される「子供祭り」に行くと、子供は牛王像の背中に乗ることができます!!
子供祭りのようすは、下記記事をご覧ください(^^)/
2-5.転法輪寺の行者堂

転法輪寺の開祖「役小角(役行者神変大菩薩)様」が祀られている行者堂。
雪が積んだ行者堂を静寂の中、正面に立ちお祈りすると心が洗われますよ!!

役小角は今から1,300年以上前に奈良県御所市芳原の吉祥草寺に生まれました。
この金剛山や大峰山などの霊山を開き、修験道の開祖として山伏行者達に崇拝されています。

転法輪寺の境内を一回りしたら、本堂へと続く階段を登りましょう。
雪が積もった石階段を、アイゼン着けて「ザクッザクッ」っと一歩一歩力強く歩いてくださいね。
2-5.転法輪寺本堂


転法輪寺本堂は、元々は次に紹介する「葛木神社」の金剛山最高峰1,125mの地にありました。
しかし、明治維新の「廃仏棄釈」により神仏が分離され廃寺になります。
役行者様生誕1,250年にあたる昭和25年に再興事業がはじまり、この場所に新たに造られました。
御本尊「法起菩薩様」が祀られています。「法起菩薩様」は日本で生まれた珍しい佛(ほとけ)様ですよ。
本堂から後ろを振り返ると、転法輪寺の境内が一望できます。

転法輪寺の本堂をお参りしたら、右側の登り坂を登ります。次は、葛木神社を巡りましょう(^^)/

3.雪山登山で葛木神社を巡る

3-1.葛木神社へ向かう参道

葛木神社へ向かう参道も雪で真っ白です。真っ直ぐに並んだ燈籠が葛木神社本殿への道案内をしてくれます。

雪の積もった燈籠。燈籠の向こう側には、遠い昔から立っていたと思われる大きな杉が立ち並んでいます。
転法輪寺周辺はお寺の雰囲気でしたが、参道に入ると一気に神社の雰囲気になります。
3-2.雪積もる夫婦杉

参道を登っていると右側に夫婦杉があります。1本の杉に見えますが、根本で2本に分かれています。
上を見上げると良く分かります。本当に2本の杉・・・どうして根元がくっついたの・・・

自然の力の大きさを感じられる神秘的な光景です。思わず立ち止まって見入ってしまいます(^^)/
3-3.雪積もる福石

崇神天皇(すじんてんのう)の時代に、大国主(おおくにぬし)という神様が出現された石。福徳招来の守り神として伝えられています。
はるばる雪山登山しやってきたのですから、ますます福徳あることでしょう(^^)/

福石を過ぎると、左側に一直線の登り坂が見えてきます。ここを登りきると葛木神社です。
3-4.最高峰の葛木神社

金剛山の最高峰に鎮座する葛木神社に到着。標高1,125mです!!
立派な「金剛山 葛木神社」の記念碑があります。日付入りプレートもあるので記念撮影にどうぞ(^^♪

手水舎もあります。水が流れているので凍っていませんでしたよ!!

葛木神社の「お社」は、拝殿の後ろ側にあります。※お賽銭入れて手を叩いてお祈りするところは拝殿
お社をはっきり見ようと思い右側にぐるっと回り込みます。

お社はとても立派です。雪の積もったお社は、滅多にお目にかかれませんよ~美しい光景です!!
葛木神社は、大社造(たいしゃづくり)と呼ばれる、もっとも古い神社建築様式で造られているのも特徴です。

もう一度、神社を真っ正面から拝みます。後ろを振り返ってみると・・・

とっても急な石段が!! 石段をゆっくり下ります。

下りたところで石段を見上げてみると、めちゃくちゃ急でした。※石段を登ってくるのが神社参拝の正式順序です。

転法輪寺方面からくると「左側の一直線の登り坂」を使うので、石段を見落とします。
葛木神社参拝の際は、帰りでもいいので鳥居をくぐって石段を歩いてみてください(^^)/
3-5.参道を下る

では転法輪寺に戻りましょう。さっき登ってきた参道を、突き当りまで下り、右側をみると鳥居があります。
鳥居まで近づくと・・・

転法輪寺の境内が見えてきました。これで、転法輪寺と葛木神社の2つを巡る旅は終わりです。
金剛山へ登山にきた際は、ぜひ転法輪寺と葛木神社も巡ってくださいね。由緒あるお寺と神社です(^^)/
4.雪山の芸術「樹氷」

4-1.樹氷って?
樹氷(じゅひょう、英: soft rime)は、過冷却水滴からなる濃霧が地物に衝突して凍結付着した氷層のうち、白色で脆いものをいう[3]。気温-5℃以下の環境で風の弱いときに顕著に発達し[1][2]、気泡を多く含むために不透明で、白色を呈する[3][4]。小さな粒状の氷が無数に凝集する構造で、手で触ると簡単に崩れるほど脆く、樹氷が付着している物体を揺らすと簡単に落ちる。風上側へ向かって羽毛状に成長し、風が強いほど風上に成長するが、この様を俗に「海老の尻尾」とも呼ぶ。弱風時には地物の全ての方向に付着する。
出典元:Wikipedia
説明が分かりにくいかも知れませんね。簡単にいうと・・・
樹木に霧や水蒸気の水滴が付着し凍り、氷の層ができます。氷の層が成長し樹木をおおいつくす現象のこと。
4-2.金剛山の美しい樹氷

転法輪寺境内は古い巨木がたくさんあります。僕が思うに樹氷が1番きれいな場所。
さくらなどの広葉樹は枝ぶりが立派です。樹氷ができていたら樹木の下から眺めてみてください。
空をおおいつくすような迫力ある樹氷が楽しめます。もし晴れの日だったら、太陽の光に輝ききれいですよ!!

樹齢約300年以上の「しだれ桜」も樹氷になっています。寒い冬を耐え抜いてきた巨大な桜ですよ!!

5.金剛山転法輪寺と葛木神社の場所と地図

①金剛山転法輪寺
- 住所:〒639-2336 奈良県御所市大字高天472
- 電話番号:0721-74-0873
- 駐車場:なし(登山するしか方法は無い)
- 公式サイト:金剛山 転法輪寺
②金剛山葛木神社
- 住所:〒639-2336 奈良県御所市大字高天476
- 電話番号:0721-74-0005
- 駐車場:なし(登山するしか方法は無い)
- 公式サイト:大阪観光局公式サイト 金剛山葛木神社
③アクセス方法は登山
金剛山転法輪寺と葛木神社へ行く方法は下記記事をご覧ください。
①~③までは春に登山した話。④は冬に雪山登山した話です(^^)/
まとめ
積雪した「転法輪寺・葛木神社・樹氷」を紹介しました。
とても神秘的で大阪近郊とは思えない世界でしたね!!
金剛山は何度も登ったことありますが、とても素敵な山です。春夏秋冬いろいろな顔を見せてくれます。
特に冬。雪山登山しなければならないですが、登ることができれば一生の思い出になること間違いなしです。
冬の金剛山に寒波が到来したら、金剛山登山を考えてみてはいかがでしょう(^^)/
金剛山の雪山登山ルートについては、「【冬の金剛山】初心者必見!!積雪するの知ってる?子供と登山!!」の記事をご覧ください。
以上、「【金剛山へ雪山登山】転法輪寺と葛木神社と樹氷が美しい!!」の記事でした。